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錫の殿堂 薩摩錫器工芸館について
薩摩の偉人からも愛され、皇室献上品にも選ばれた、
唯一無二の「錫器」
鹿児島県の伝統工芸品「薩摩錫器」を製作する薩摩錫器工芸館。
国の現代の名工受賞、鹿児島県優秀技能者、数々の賞と認定を受ける職人たちが
心を込めてひとつひとつ手仕上げで製作している唯一無二の錫器は、
108年の歴史の中で薩摩の偉人も愛し、
これまで皇室献上品としてもお納めしてきました。
薩摩錫器工芸館の歴史
大正5年、国分で焼酎工場の蒸留冷却用錫管を手がけた弊社始祖の岩切登一郎は、息子登六を鹿児島の錫器製造の老舗業者に弟子入りさせて、鍋器の世界への門戸を開きました。
登六は鍋器を日本を代表する工芸品の位置にまで高め、1933年のシカゴ万博では、日本の多くの工芸品の中から唯一賞に輝くことになりました。
その後も数々の展覧会に錫器を出品し、工芸品としての地位を確立しました。
爾来、錫器製造は国分の地で子へ、孫へと引き継がれ、従来の『白地(磨き)』肌から、温かみある『梨地』の肌合いを完成させ、さらにデザインカに優れた『吹雪』技法など、現代的錫器の開発も手がけるに至りました。
今日では、薩摩錫器工芸館として、伝統の薩摩錫器を受け継ぐとともに、日本の錫器技術を担う製造元となっています。
薩摩錫器工芸館 沿革
1933年 | シカゴ万博出品 |
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1935年 | 梨本宮殿下献上 |
1962年 | 皇太子両殿下献上 |
1970年 | 日本万国博出品 |
1973年 | 三笠宮寛仁親王殿下献上 |
1984年 | 全国植樹祭天覧品出品 |
1984年 | 天皇陛下献上 |
1993年 | 有限会社岩切美巧堂 設立 |
1993年 | 匠のパリ展出品 |
1997年 | 鹿児島県伝統的工芸品指定 |
2016年 | 薩摩錫器工芸館 完成 |
2023年 | かごしま総文 秋篠宮殿下献上 |
2023年 | かごしま国体 高円宮妃殿下お成り |
2024年 | 薩摩錫器工芸館株式会社へ社名変更 |
1984年 天皇陛下献上品
職人が生み出す本物の手仕事
「茶壺をつくって一人前」茶筒・茶壺からみる究極の職人技
薩摩錫器工芸館の錫器はひとつひとつ職人が手仕上げで製造しております。
錫の溶解温度の判別から地金液の流し込み、鋳造でできた製品を工具で削る工程にも20年以上の経験が必要です。
更にその先に待つのが「茶筒・茶壺加工」。錫器職人の世界では「茶壺をつくって一人前」という言葉があるほど茶筒の加工は難しく、錫器職人が目指す最終点とも言われます。
茶筒・茶壺の本体はまず厚みが重要なポイント。茶筒の大きさに応じて中の茶の品質を守る厚みを確保する必要があります。同時に利用者の手に与える質感への配慮も大切です。薩摩錫器工芸館長年の歴史の中で自ずと茶筒本体の厚みは決まっており、職人は指先の感覚でそれを判断し、内外面を最適の厚みに仕上げていきます。
茶筒・茶壺の口は外気の影響から内部を守るため、完全な密閉が求められます。と同時に普段遣いで不便のないよう、無理なく取り外しができる必要があります。薩摩錫器工芸館のショールーム薩摩を見学されるお客様が驚かれるのが、茶筒の口に外蓋を軽くのせるだけで自重でスーッと降りていき、ピタリとおさまるその瞬間。この調整には100分の1ミリ単位での削りが必要とされ、決して機械では実現ができないものです。全ては職人の指先のみぞ知る、究極の技といえます。
このように薩摩錫器工芸館の錫器はタンブラーをはじめ、全ての商品に薩摩錫器工芸館の歴史と共に受け継がれてきた職人の手と目がかけられており、大量生産ができるものではありません。
ひとつひとつ丁寧に。錫の特性を活かし、使う人のことを思い描きながら大切に製作、お届けしております。
伝統に新しい風を
薩摩錫器工芸館の錫器は、これまでの100年以上の歴史の中で薩摩の偉人に愛していただき、皇室への献上品としても選んでいただき、数々の賞を受賞いたしました。誠にありがとうございます。
鹿児島県霧島市国分の地で子から孫、次の代へと受け継がれてきた技術が、今の薩摩錫器工芸館に根付いています。
私たちは、「伝統を守ること」を「新しい風、新しい血を入れ、伝統に裏打ちされた技に磨きをかけ、発展させること」だと考えます。
これからもお客様に長くご愛顧いただけますよう、伝統的な手法に現代的な感覚で新しい風を吹き込んで参ります。
受賞歴
薩摩錫器工芸館では代々、「新しい風、新しい血を入れ、伝統に裏打ちされた技に磨きをかけ、発展させること」を大切に職人、スタッフ一人ひとりが錫器に真摯に向き合ってきました。その結果、ありがたいことにこれまで数々の賞を受賞することができました。
こちらではこれまでの薩摩錫器工芸館の受賞歴の一部をご紹介します。
薩摩錫器工芸館 受賞歴
2008年 | 伝統的工芸品産業功労者褒賞 |
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2010年 | 霧島市民表彰 |
2011年 | 鹿児島県優秀技能者知事表彰 |
2014年 | 伝統工芸品産業功労者等経済産業大臣表彰優良団体賞 |
2018年 | レクサス匠プロジェクト 鹿児島県代表 |
2018年 | 鹿児島県優秀技能者知事表彰 |
2019年 | 霧島市ガストロノミー7ツ星 受賞 |
2019年 | 鹿児島県貿易協会会長賞 受賞 |
2020年 | 国の「現代の名工」受賞 |
2021年 | 「黄綬褒章」受賞 |
2022年 | 「鹿児島県知事賞」受賞 |
国の「現代の名工」受賞
「黄綬褒章」受賞
他社と共同での商品開発も行っています
切子コラボ
鹿児島の伝統工芸品の薩摩切子とのコラボレーション。鹿児島の特産品である薩摩切子と薩摩錫器がコラボレーションすることで県外からの観光客の皆様にも喜んでいただける、お土産・ギフト・記念品になりました。
レクサス ステアリング加飾
福岡モーターショー2014で展示。
九州オリジナルカスタマイズカー「輝匠」。薩摩錫器とトヨタ自動車九州の高級車LEXUSとのコラボレーション。
ワンストロークペイント・薩摩焼コラボ
アメリカにてワンストローク技法を受講し、日本人として初めての認定講師となった、ペインティングアーティスト宮本永里子氏と鹿児島の国指定伝統工芸品「薩摩焼」のコラボレーション。
桜島溶岩コーティングの新色「彩光」
鹿児島県の地域資源と鹿児島県が特許を保有する先端技術と伝統工芸品がコラボした一品。SDGsの取り組みとしても認められ、かごしまの新特産品コンクールで県知事賞を受賞しました。
お取扱店
- 東京都
- かごしま遊楽館(有楽町)
- 鹿児島市
- 山形屋本店・3号館(美術工芸品売場)
- 仙巌園(磯工芸館)
- 城山ホテル鹿児島
- 鹿児島中央駅(The薩摩)
- 奄美の里
- 鹿児島ブランドショップ(よかど鹿児島 本店ビル2階)
- イオンモール鹿児島
- 霧島市
- 薩摩錫器工芸館
- 鹿児島空港(エアポート山形屋)
- きりしま国分山形屋(食器売場)
- 石原荘
- ホテル京セラ
- 霧島神宮
- 霧や櫻や
- おりはし旅館
- 星野リゾート 界 霧島
- 野鶴亭
- 縄文市場
- 国分陸上自衛隊駐屯地(売店)
- 道の駅神話の里公園
- クラフトガーデン
- 指宿市
- 指宿白水館
- 指宿いわさきホテル
- いぶすき秀水園
- 旅館吟松
- 指宿ベイテラスホテル
出展百貨店
- 日本橋三越本店
- 伊勢丹本店
- 高島屋横浜店
- 三越銀座店
- 東武百貨店池袋店
- 小田急百貨店新宿店
- 京王百貨店新宿店
- 水戸京成百貨店
- 京急百貨店上大岡店
- 大丸神戸店
- 岩田屋本店
- 井筒屋本店
- 浜屋
- 鶴屋
- 福岡三越
- トキハ
- 山形屋
- リウボウ
会社概要
会社名 | 薩摩錫器工芸館 株式会社 |
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所在地 | 〒899-4332 鹿児島県霧島市国分中央4丁目18-2 |
電話 | 0995-45-0177 |
FAX | 0995-45-3243 |
営業時間 | 月〜土 8:00〜12:00/13:00〜17:30 日 9:00〜12:00/13:00〜17:00 |
定休日 | 年末年始(12月31日、1月1〜3日) |