薩摩錫器工芸館について
薩摩錫器工芸館(株)は、1916年(大正5年)に岩切登一郎氏が錫パイプ(蛇管)を手がけたことに始まります。
その後、パイプより錫器の方が将来性があると考えた登一郎氏は、息子の登六を鹿児島の錫器製造老舗業者に弟子入りさせて、錫器の世界への門戸を開きました。
こうして始まった薩摩錫器工芸館の錫器は、その無害性と独得の暖か味によって永年愛用され、その製法が受け継がれて来ました。
私たちは、伝統を守ることを「新しい風、新しい血を入れ、伝統に裏打ちされた技に磨きをかけ、発展させること」だと思っています。
薩摩錫器工芸館では、現在5名程の若手も錫器製作に加わり、伝統的な手法に現代的な感覚で作品に新しい風を吹き込んでいます。
職人が生み出す本物の手仕事
溶解
錫の特長は、溶解温度が232度と比較的低く、鋳造しやすいこと。作品の種類、大きさ、形状によって溶解の温度は異なっており、温度によって微妙に変化する錫の色を見分けるには相当な訓練を要する。
溶解の適温は温度計などを使用せず全て溶解時の色のみで判断し、正確な判別には10年以上の経験が必要ともいわれる技術である。
削り出し
錫がはやわらかい金属であるため、道具に固く強力なものは使えない。そういった環境でやわらかい素材である錫をミクロ単位で削る。製品の機能性の確保はもちろん、利用者の手に与える質感も配慮し、職人は内外面を削りながら指先の感触でそれを判断し、最適な厚みを創り出しているのだ。
茶壷加工
茶壷の製造・加工は錫職人が目指す最終点と言われる。「茶筒を作って一人前」とも言われているのだ。茶筒本体と中蓋、外蓋の大きさは100分の1の単位で調整されており、ちょうどのサイズに収まるようになっている。職人が手の感覚で作りだすその厚みに茶筒の密封性がかかっている。
薩摩錫器工芸館 紹介動画
薩摩錫器工芸館の紹介動画ができました。
ぜひ御覧ください。
霧島ガストロノミー推進協議会7つ星に認定されました!
2019年1月16日に鹿児島県霧島市の産学官組織「霧島ガストロミー推進協議会」が地域ブランド「ゲンセン霧島」の認定式を開催し、当社は最高ランクの7つ星に認定されました。
国分で創業した当社が地元で高い評価を得られたこと、大変嬉しく、身が引き締まる思いです。今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
南日本新聞にレクサス「匠」プロジェクトについて掲載されました。
南日本新聞に、レクサス「匠」プロジェクトの1年間の活動が掲載されました。
東京ミッドタウンにてSATSUMAの茶筒を発表させて頂きました。
新たな新年号の年、レクサスと共に世界に薩摩錫器を発信していきます。
是非ご覧下さい。
沿革
- 【1933年】シカゴ万博出品
- 【1935年】梨本宮殿下献上
- 【1962年】皇太子両殿下献上
- 【1970年】日本万国博出品
- 【1973年】三笠宮寛仁親王殿下献上
- 【1984年】全国植樹祭天覧品出品
- 【1984年】天皇陛下献上
- 【1993年】匠のパリ展出品
- 【1997年】鹿児島県伝統的工芸品指定
- 【2008年】伝統的工芸品産業功労者褒賞
- 【2010年】霧島市民表彰
- 【2011年】鹿児島県優秀技能者知事表彰
- 【2014年】伝統工芸品産業功労者等経済産業大臣表彰優良団体賞
- 【2016年】薩摩錫器工芸館 完成
- 【2018年】レクサス匠プロジェクト 鹿児島県代表
- 【2018年】鹿児島県優秀技能者知事表彰
- 【2019年】霧島市ガストロノミー7ツ星 受賞
- 【2019年】鹿児島県貿易協会会長賞 受賞
- 【2020年】国の「現代の名工」受賞
- 【2021年】「黄綬褒章」受賞
- 【2022年】「鹿児島県知事賞」受賞
- 【2023年】秋篠宮殿下献上 かごしま総文
- 【2023年】高円宮妃殿下お成り かごしま国体
会社概要
会社名 | 薩摩錫器工芸館株式会社 |
住所 | 〒899-4332
鹿児島県霧島市国分中央4丁目18-2 |
TEL | 0995-45-0177(代表) |
FAX | 0995-45-3243 |
営業時間 | 月〜土 8:00〜12:00/13:00〜17:30 日 9:00〜12:00/13:00〜17:00 |
定休日 | 年末年始(12月31日、1月1〜3日) |